羽毛布団はどう選ぶ?おすすめのブランドや収納方法まで徹底解説!

羽毛布団はどう選ぶ?おすすめのブランドや収納方法まで徹底解説!

冬には暖かく、夏も快適に使用できる羽毛布団。羽毛布団と一言で言っても、種類が多く値段もピンキリ。何がどういいのか、何を選べばいいか分からないという方が多いのではないでしょうか?そこで今回は、羽毛布団の選び方や収納方法、西川やニトリなどおすすめブランドをご紹介します。

羽毛布団の魅力とは?

羽毛布団の魅力とは?

ふんわり軽く柔らかい羽毛布団は、肌触りだけではなく機能的な面でも魅力がいっぱいです。まずは、羽毛布団の特長をご紹介します。

保温性があるのに軽い

羽毛布団の中身はもちろん羽毛、水鳥の羽です。鳥の羽は暖かな空気をため込むため、保温性は抜群です。ウールやカシミアのような獣毛も高い保温性を誇りますが、鳥の羽は空を飛ぶために非常に軽量になっています。そのため、羽毛布団は軽いのにふんわりとしたボリュームがあり、高い保温効果があるのです。

一年中快適に

羽毛布団は保温性だけではなく通気性にも優れています。夏場など暑い時でも汗がこもりにくいため、寝苦しくなく快適です。夏場は薄めの肌掛け布団を、冬場はしっかり厚みのある布団を選べば、一年中羽毛布団で気持ち良く眠ることができます。

耐久性に優れている

羽毛布団はお手入れが簡単で、きちんとケアをすれば質の良いものなら20~30年は使い続けることができます。外側の生地を変えたり、中の羽毛を足して打ち直しをしたりすることで、同じ布団を長く使い続けることができます。また、不要となった羽毛布団の中身を再利用できるなど、環境に優しく経済的な布団でもあります。

羽毛の種類

羽毛の種類

一口に羽毛布団といっても、鳥の種類やグレードで値段や性質が大きく変わります。それぞれの特徴を踏まえ、予算や好みに合った羽毛布団を選びましょう。

ダック

ダックとはアヒルのことです。安価で手に入りやすいものの、保温性は他の羽毛布団に比べるとやや劣ります。また、アヒルは雑食のため臭いが出やすく、ダックの羽毛布団は独特の臭いがある場合が多いです。さらに、羽毛が丸まりやすく、ふっくらとした状態が長続きしないというデメリットもあります。

グース

グースとはガチョウのことです。ダックの羽毛布団に比べると高価ですが、ダックよりも羽毛が大きく、丸まりにくいという特徴があります。そのため、ダックよりも長持ちします。また、ガチョウは草食のため、ダックよりも臭いが出にくいのも特長の一つです。

マザーグース

一般的なグースの羽毛布団は大人になって間もない若鳥の羽毛が使われています。それに対し、マザーグースは名前通り親鳥の羽毛が使われています。成熟している分羽毛が大きく、質も良いのが特徴です。軽くてボリュームがあり、保温性は最高です。その分高価ですが、特に冬場に体が冷えて眠れないという方には最適です。

失敗しない羽毛布団の選び方は?

失敗しない羽毛布団の選び方は?

先ほどご紹介した通り、羽毛布団は鳥の種類や成熟具合によって価格や性質に違いがあります。ただし、同じ種類の羽毛が使われた羽毛布団でも、羽毛の種類や量によって、質に善し悪しがあります。羽毛布団を選ぶ際、羽毛の種類の他にチェックすべきポイントについてご紹介します。

ダウン率をチェック!

羽毛布団に使われる鳥の羽根は、フェザーとダウンの2種類あります。フェザーは一般的に「鳥の羽根」というと連想されるような芯のある羽根、ダウンは芯のないふわふわしたボールのような形をしています。フェザーは吸湿性に優れていますが空気を含んで膨らむことができないので、保温性に劣ります。ダウンは軽いうえに保温性が高く、芯がないので手触りも良いです。

そのため、布団の中材としてはフェザーより優れています。ダウン率が50%を超えるものを羽毛布団といいますが、寝心地の良さを求めるなら、90%以上を目安に選ぶと良いでしょう。

ダウンパワーをチェック!

ダウンパワーは羽毛のふくらみを評価するための数値です。例えダウン率が高くても、ダウンパワーが低いと柔らかさや保温性に物足りなさを感じてしまうことがあります。ダウンパワーが高い羽毛布団は軽くて暖かく、吸湿発散性も良くなります。

ダウンパワーはdpという単位で表され、4つのランクに分けられています。ランクの高い順からプレミアムゴールド(440dp以上)、ロイヤルゴールド(400 dp以上)、エクセルゴールド(350dp以上)、ニューゴールド(300dp以上)となります。

弾力性を求める方はロイヤルゴールド以上、つまりダウンパワーが400dp以上のものがおすすめです。ただし、ランクが高くなればそれだけ価格も上がりますので、価格と質のバランスを考えて選ぶようにしましょう。

ダウン充填量をチェック!

ダウン充填量とは、布団の中にどれだけの量の羽毛が詰められているかを示す数値です。こちらは高ければ高いほど良いというわけではありません。羽毛がしっかり詰められた羽毛 布団は体にフィットせず、保温性が下がるために体を冷やしてしまいます。また、あまりに重いと特に高齢者の方やお子さんは寝苦しさを感じてしまいます。

充填量の適正値はシングルサイズで1.2㎏、ダブルで1.6㎏です。また、春秋用の掛け布団なら0.5~1.0㎏、夏用なら0.2~0.4㎏を基準に選びましょう。

ただし、この充填量はあくまで目安です。羽毛の質や大きさによって、適正な充填量は微妙に違います。数値だけにとらわれず、実際に羽毛布団に触れてみて、柔らかさや弾力性をチェックしましょう。

側生地をチェック!

布団は中材の質ももちろん大切ですが、肌に直接触れる側生地も重要です。丈夫で安価なポリエステル、肌触りが良く吸湿性に優れた綿、ポリエステルと綿の混合、肌に優しく独特の光沢が美しいシルクなどがあります。機能や好みに合わせて選びましょう。

キルティングの種類をチェック!

羽毛布団は一枚の平坦な形ではなく、碁盤の目のように縫い分けられています。これをキルティングといい、中の羽毛が偏るのを防ぐ役割があります。キルティングの種類によってフィット感や保温性が変わります。

例えばマスごとに上下を縫い合わせた平キルトは放熱性が高く夏の肌掛け布団向け、マスごとに区切りとなる布を入れた立体キルトは安価ながら平キルトよりは保温性が高い、布団の上下の間に仕切り布を入れたツインキルトは保温性は抜群ながら重いなど、キルティングの種類ごとにメリットとデメリットがありますので、好みや目的に合わせて選びましょう。

洗濯方法についてチェック!

毎日使うものだからこそ、洗濯できるかどうかも重要なチェックポイントになります。手洗いができるもの、洗濯機が使えるものが自宅で洗えるため便利です。羽毛布団についている洗濯表示を確認し、洗えないものはクリーニングを利用しましょう。

羽毛布団のおすすめブランド・メーカーは?

羽毛布団のおすすめブランド・メーカーは?

続いて羽毛布団のおすすめブランドやメーカーをご紹介します。高級感があり良質なもの、お手軽な値段で購入できるものなどそれぞれにメリットがありますので、機能や費用に合わせて選んでください。

西川【メジャーなブランドで安心】

日本が誇る寝具の老舗メーカーである西川は、種類・サイズ展開ともに豊富で、自分に合った布団を選ぶことができます。値段はやや高めですが、それに見合った高品質な布団が揃っています。

なお、西川株式会社は2019年に西川産業、京都西川、西川リビングが経営統合して誕生しました。現在でも「東京西川」、「京都西川」という社名が使われることもありますので、注意が必要です。

ニトリ【お手頃価格で高機能】

ニトリにはお求めやすい価格ながらシンプルで良質な羽毛布団が揃っています。独自の「温かさレベル」が設定されており、レベルごとに使用に適した室温が示されているため、簡単に選ぶことができます。

同じくニトリオリジナルの「Nウォーム」は水分を吸収し発熱する素材で、これが使われた羽毛布団もあります。オリジナルのアイデアや技術の詰まった羽毛布団をお手軽な価格で購入できる点がニトリの魅力です。

ロマンス小杉【長く使いたいなら】

寝心地と使い心地の良さを探求し続けることをモットーとしたロマンス小杉では、良質な羽毛を惜しみなく使い、羽毛のふくらみなどの特性を活かした仕立てを行っています。

また、羽毛布団は古くなるとへたりますが、ロマンス小杉では仕立て直しなどによる羽毛布団のリフレッシュにも対応しています。寝具が変わるたびに落ちつかなくなり眠れないという方にぴったりです。

山甚物産【軽さで選ぶなら】

たった1.9㎏という軽さを誇る高反発敷布団「らくかる」を生み出した山甚物産では、羽毛布団もふんわり軽く扱いやすいものが多いです。中でもアイスランドに生息するアイダーダックの巣から集めた羽毛「アイダーダウン」を使った羽毛布団は、ふんわり軽く柔らかい上に保温性は抜群です。

また、赤外線を吸収して発熱するポリエステル素材「フィールサーモ」を側生地に使用した羽毛布団もあります。軽くて暖かい羽毛布団をお探しの方にはぴったりです。

羽毛布団の管理方法は?

羽毛布団の管理方法は?

羽毛布団はメンテナンスをきちんとすれば長く使うことができます。毎日使うものだからこそ、丁寧に手入れをするようにしましょう。毎日のお手入れ方法や、オフシーズンの収納方法についてお話します。

洗濯表示を確認してから水洗いを

羽毛布団は洗濯OKなものが多いですが、中には洗えないものもあります。まずは洗濯表示を確認しましょう。また、羽毛布団が洗濯できない洗濯機もありますので、洗濯機の説明書も確認が必要です。

洗う前に日陰に吊るし、軽く叩いてチリやホコリを落とします。その後で汚れた側がおもてになるようたたみ、洗濯ネットもしくは洗濯キャップを使って洗濯機にセットします。洗剤はおしゃれ着用を使い、「毛布コース」や「大物洗いコース」で洗いましょう。

洗濯機が使えない場合は浴槽にぬるま湯と洗剤を入れ、羽毛布団を浸して押し洗いします。強く押し過ぎると羽毛が痛むので注意しましょう。すすぎは2~3回程度、丁寧に行いましょう。

完全に乾くまで日陰干しを

羽毛布団を日光に当てると痛みますので、必ず日陰で干しましょう。物干し竿を平行に2本セットして布団をかけると、布団の間を風が通るため乾きやすくなります。布団を軽く振り、羽毛が均等になるよう整えると仕上がりがふっくらします。完全に乾くまで干し、何度か形を整えましょう。

シーツや専用バックに包んで収納

オフシーズンなどで羽毛布団を収納する際は、シーツや専用バックに包みましょう。羽毛布団の機能を損なわず、また臭い移りも防げます。上に重いものを置くと羽毛がへたってしまいますので、置かないようにしましょう。

羽毛布団のメンテナンスは?

羽毛布団のメンテナンスは?

羽毛布団は毎日のお手入れが重要ですが、併せて専門業者にメンテナンスを依頼することで、数十年使い続けることができます。特に高品質の羽毛布団は、買い替えるよりもメンテナンスをして長く使い続ける方がお得です。羽毛布団のメンテナンス法についてご紹介します。

3~5年経ったら専門業者に丸洗いを依頼する

先ほどご紹介した通り、羽毛布団は洗うことができるものもありますが、やはり何年も使い続けると中身の羽毛が汚れてしまいます。羽毛布団を購入して3~5年経ったら、専門業者に丸洗いを依頼しましょう。

10年経ったら仕立て直しをする

羽毛布団を長く使い続けると、中の羽毛が壊れたりへたったりしてかさが減り、羽毛布団の特長であるふんわり感が失われてしまいます。また、側生地の汚れや痛みも目立つようになってきます。

羽毛布団は10年を目安に仕立て直しをしましょう。中の羽毛を取り出して洗浄し、足りない羽毛を足して新しい側に入れることで、新品同様にすることができます。

あなたにぴったりな羽毛布団で、快適に過ごそう!

羽毛布団は羽毛の種類や品質によって質が大きく変わります。質の良い羽毛布団はかなり高価になりますので、品質と価格のバランスを見ながら決めると良いでしょう。質の良い羽毛布団は日々のお手入れと定期的なメンテナンスで長く使うことができます。あなたにぴったりな羽毛布団を大切に使って、お休み時間を快適に過ごしてください。

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